無気力な子どもが動けない理由

読了目安:約4分(1911文字)

あなたは、不登校の対応で失敗するのが怖いと感じたことはありますか?
私は「失敗する」ということがとにかく怖い時期がありました。

見守るって言っても、このまま何もしないで見守って時間だけが過ぎて、クラスの子達は高校に進学して...。でもうちの子はずっと家にいるの?というイメージがどんどん湧いてくる。

「このまま引きこもりになって私がずっと子どもの面倒見るの?」「私の自由な時間はないの?」と焦っていたし、そんな未来を考えると怖かったです。

実は不登校で行動できない子どもも私と同じような、このまま家の中にいてみんながどんどん進んでいって失敗する怖さ。

だったら動けばいいのに、動けない自分に対する無力感。
動けない自分に対する罪悪感。

色々な気持ちが子どもの中にあって行動できないことはよくあります。

人が行動できなくなった時、どうしたら良いのか。
というのは学ぶ機会がありません。

どうしたらいいかわからないから、自分たちが経験してきたことをやってみようと恐怖を与えたり、罰を与えてなんとか動かそうとします。

ですが、恐怖や罰を刺激して人を動かすのはネガティブな側面が多いんです。

恐怖で人は動けなくなる心理法則

恐怖が強すぎると、動けなくなる。
ツインタワーの法則というものを知っていますか?
これは、地面の上の板の上は簡単に渡ることができるけど、セーフティネットがない都庁のようなツインタワー最上部に板を渡した時、人はそこを渡ることができない。

という法則のように、「人は安心感がなければ行動することができない」と言われています。

「学校に行かないままだと将来大変なことになるよ」
「中学出てから就職するんだね」

と恐怖を与えても動けないのは、この法則が働いているかもしれません。

また、こちらが恐怖を与えていなくてもお子さん自身がこの恐怖を感じていたら、同様に動けなくなることがあります。

恐怖を刺激された行動

また恐怖を刺激して行動したとしても、そこにはデメリットがついてまわります。
一つは心の回復時期に適した時期に動き出すことができず、不登校が再発してしまうケース。

そして、恐怖を刺激されて行動しているということは自分で決めて行動していないために、後々親のせいにするということが起きやすくなります。

恐怖を刺激して行動させてしまうと、目先の行動は得られてもお子さんやあなたにとってデメリットとなってしまう部分が多くなってしまいます。

自分で決めて行動する

じゃあどうしたらいいの?と感じる方もいらっしゃると思います。
私も「子どもが自分で決めて行動する」ということが無理難題に思えていたから、お気持ちがよくわかります。

結論から言うと、「安心できる環境を作る」ということに尽きるんですね。

安心できる環境で心の回復を優先させると、心の自己治癒が進み、脳や心に余裕が生まれて、その余裕から将来のことを考えられ、それが自発的な行動につながります。
安心感が育つから、自然と脳や心に余裕、余白ができて将来に目を向けることができるようになる。

安心できる環境とは、普通に生活ができる。
そして、周囲が不登校に対してストレスを感じていない状態。
何気ない会話を楽しむ。
ここに近づいていれば、何の心配もないんです。

でも、安心できる環境作りたいけど、どうしたって腹が立つし、不安になる。

不安に思う気持ち、腹が立つ気持ちは、誰もが持って当たり前の感情です。
見守る中で不安が拭えなくても、あなた自身を責めなくて大丈夫で、無理矢理頑張る必要もありません。

ここからが大切な話になってきますが、「安心できる環境を作る」一番の近道。
それは、子どもが安心できる環境を作るよりも先に「あなたが安心できる環境を作る」ことです。

そう、子どものために頑張るのではなく、あなた自身のために行動する。
頑張る向きを少しだけ変えてみます。

あなたが今安心できないとしたら何があるから安心できないのでしょうか。

あなたが今ガマンしていることがあるとしたらそれはなんでしょうか。

頑張る方向を、「子どものため」から「自分のために何ができるか」に変えると、それが巡って、お子さんが安心できる環境に変わっていきます。

自分以外の誰かのために今までたくさんがんばってきた。
自分のことなんか二の次だった。

もうあなた自身が苦しくなるような、すり減るような頑張りはやめて、あなたが、安心していられる環境を知って、整えてあげる。
まずはあなたが安心できる環境づくりに向けてちょっとがんばってみる。

自分の安心できる環境づくりがよくわからない。という方はこちらの記事、安心できる環境を作るということを参考にしていただけるとヒントが得られると思います。


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