【不登校の見守り】実践方法と4つの注意点

【この記事について】
不登校のお子さんについて、支援者や周りの人からよく言われる「見守りましょう」という言葉。
でも実際は、何をどこまですればいいのか曖昧で、「これで本当に合っているの?」「いつまでこの状態が続くの?」と、見守れば見守るほど不安が募っていくお母さんも多いのではないでしょうか。
今回の記事を読むことで、不登校の回復段階に合わせた見守りの具体的な方法と、見守る上で陥りやすい4つの注意点がわかります。
見守り方法
見守りはお子さんの今の状態を見ていきます。
不登校になってどれくらい時間が経っているのか。
日々の生活の様子、表情はどうか。
個人差があるのでどこかの情報は参考程度に留めておいて、目の前にいるお子さんを見ます。

不登校には4つの時期があり、それぞれの時期に合う関わり方をしていきます。
パニック期の見守りで大切なこと
不登校になって最初に訪れる、パニック期。

ここでは、お子さんの心はパニック状態のため、思考や感情が整理されていない時期。
この時期にいくら不登校になった原因を聞いても学校に行けるようにならないのは、お子さん自身も見えていない、見たくない部分があるからです。
この時期に、「これからどうするのか」と詰め寄ったり、怒っても逆効果になります。
この時期の適した関わり方は、挨拶をしたり、雑談をしたり、お子さんが学校へ行かなくても、「ここに居ていいんだな」と感じられるような環境があることが一番です。

私は、この時期たくさん怒ったり問い詰めたりしてしまいました。

私もそうでしたよ。親であれば「何とかしたい」と思うのは自然です。対応を誤ったとしても大丈夫です。
底値低迷期の見守りで大切なこと
パニック期を経て底値低迷期がきます。
この時期が不登校において最も長くお母さんの不安も高まる時期です。

この時期になると、昼夜逆転も始まっているお子さんも多く、ゲームやネットをしていることが多いです。
底値低迷期の見守りにおいて大切のは、パニック期同様、日々の挨拶や何気ない日常の会話、お子さんが自然としていることに興味を持ったり、できる範囲で応援してあげることです。
お子さんが自然にできていることについて興味を持って質問したり、雑談をすることは、お子さんの中で徐々に「揺れ動く気持ちを認められている」と感じられ、お子さんの中にある、学校に行けないことへの罪悪感、親に対する申し訳なさ、同年代と同じことができない自己否定の気持ちが薄まり、脳にスペースができてきます。
脳や心にスペースができることで、新しいものを(自分の将来や進路)入れる余白が出てきます。


楽しいことばかりしていたら、好きなことだけする人生になるのではないですか?

実はそれが「社会的な思い込み」なんです。責任感や向上心や行動力は「これがしたい」という内側の動機があるから初めて生まれます。
底打ち・回復初期
お子さんの揺れ動く気持ちを、お子さん自身で認められると「底打ち・回復初期」がきます。

「底打ち・回復初期」は悩みの底を打つ感じで、「不登校」という出来事に対して、お子さん自身が自分の中で何となく納得するというか、腑に落ちる時期。
ここから、社会に向けて行動したい、何かを変えたいという気持ちが起こります。
「底打ち・回復初期」この時期の関わり方は、これまでと同様、何気ない日常の会話や挨拶をします。
それと同時に、お子さんに今の気持ちを聞いたり、これからどうしたいかを話し合う時間を持ちます。
あくまでお子さん主体で、こちらの意見は押し付けません。
親御さんとしては、「後もうちょっとで!!」という気持ちから焦りが出ることもありますが、大切なのは「いつでも戻ってこられる安心感」があることです。
上昇期
底打ち・回復初期の後に上昇期がきます。

この時期はグラフを見ると、急激に上がっていくように見えますが、お子さんのペースで行きつ戻りつしながら回復していきます。
上昇期の特徴は、パニック期と比べて、悩みの質が変わることです。
例えばパニック期の悩みが「人が怖い」だとすると上昇期の悩みは「進路どうしよう」「高校どこに行こうかな」など変化します。
この時期の見守りで大切なのは、いつでも戻ってこられるベースはありつつも、お子さんのペースを尊重した関わりを続けます。
この時期になると、学校へ復学するお子さんも多くなります。
復学した、あるいは他の場所へいくようになったとき、以下の点を踏まえながら目標を立てて行動するとその後がスムーズです。
まずはこちらの図をご覧ください。
(※ここからは上昇期に入ったお子さんから有効になります。時期を間違えると逆効果になりますのでご注意ください)

日常で無理がない状態、がコンフォートゾーンです。
ずっと家にいるお子さんは、家にいることがコンフォートゾーン(慣れた場所)ですね。
新しい場所に行く、今までやったことのないことをする、というのは脳にとってコンフォートゾーンから出ることを意味するため、ストレスがかかってきます。
ここで大切なのは、目標の立て方です。
目標は少し頑張ればできる程度のものを目標として設定します。
例えば、お子さんにとってクラスに入ることがパニックゾーンに入る場合、クラスに入ることを頑張ってしまうと、パニックになり、やりたくない理由や体調不良などが現実的に増えてきて、行動が止まることがあります。
ちょっと頑張ればできるラーニングゾーンを意識して行動目標を立ててみてください。
目標を立てて高すぎるようであれば、調整してお子さんのペースを見つけていきます。
お子さんと話し合いながら、こちらの意見を押し付けず決めていきます。
見守りにおいての注意点
それではここから、見守りにおいて注意することを挙げます。
1、声をかけない
本当に「見てるだけ。」これは、親御さんが感じている不安や戸惑いを心の中に閉じ込めて我慢してしまいます。
そうすると、我慢はずっとできるわけではないので、限界に達した時に怒りが爆発してしまったり、何も言わないことで、かえってお子さんに無言のプレッシャーを与えかねません。
かといって学校のこと、進路のことばかり話題にするのではなくて、挨拶、お子さんが楽しんでいることたわいもない話を中心にしていくと心の距離も縮まり、お子さんの心の自己治癒が進む力になっていきます。
2、将来に関する話題が多い
これは1にも共通しますが、学校や進路、将来の話題が多いとストレスにつながります。
嫌なことは誰でもあまり考えたくないですよね。
絶対に言ってはいけないわけではないんだけど、「なんのためにそれをするのか」といった聞く目的を決めて話すことが大切です。
3、周りがストレスを抱えている
お子さんの周りにいる人がストレスを抱えていると、人はお互いに影響し合いながら生きているのでどうしてもお子さんに伝わります。
見守っていてストレスを感じていたり、我慢していたり、将来のことを考えて「今のままでいいのか」と不安になっていませんか?
もしも感じているなら、その気持ちに蓋をせず、一旦ご自身の気持ちと向き合うことが見守りが楽ちんになる一番の近道になります。
4、今の見守りで大丈夫と信じていない。不安がある。
不登校関連の情報を見ても、「見守るな」などの強烈な言葉が出てきます。
これは不登校を解決したい親御さんにとってとても心に引っかかる言葉でしょう。
配信している側は、注目を集めたいのでどうしても鋭い言葉を使いたくなります。そのような情報発信者の都合があると言うこともお伝えして、私の考えを今から伝えます。
私は、見守りは必要だと考えています。それは、どんなに手を尽くしても状況が良くならなかった現実を見ている親御さんなら尚更ご理解いただけるのではないでしょうか。
お子さんの今後を考えるからこそ、今きちんと心の回復を選択して、見守る上で、親の気持ちが不安定になる時は専門家の力を借りてきちんと向き合って解決する
外の情報に踊らされるのではなくあなたの状態や気持ちやお子さんの状態、気持ちを見ながら進めていくことがとても大切です。
以上4つの見守りの注意ポイントをお伝えしてきました。
少しでもあなたのお役に立てたら嬉しいです。
FAQ(よくある質問)
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見守っている間、子どもには何も声をかけない方がいいのでしょうか?
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声をかけないこと自体が目的ではありません。学校や進路の話ばかりにならないよう気をつけつつ、挨拶や日常の何気ない会話は続けることが、お子さんの心の距離を縮め、自己治癒力を支える助けになります。
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見守りはいつまで続ければいいのですか?
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明確な期限はなく、お子さんが今どの回復段階(パニック期・底値低迷期・底打ち回復初期・上昇期)にいるかによって関わり方も変わります。焦らず、お子さんのペースに合わせて進めることが大切です。
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見守っていて不安になったり、自分がストレスを抱えていると感じたときはどうすればいいですか?
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親御さんの不安やストレスはお子さんにも伝わりやすいものです。その気持ちに蓋をせず、まずご自身の気持ちと向き合うこと、必要であれば専門家の力を借りることが、結果的に見守りを早く終わらせる近道になります。
もし色々手を尽くしても解決しないなら
こちらを読んでみてください。



