行動できないのは性格じゃない。脳の使い方の話

読了目安:約3分(1538文字)

家にいる子どもが行動しない。
何もしていないように見える。
家で遊んでばかりいる姿を見て、思わず溜め息が出てしまうことはありませんか。

将来の話をしてみたり、先生に来てもらったり、ゲームを取り上げてみても動かない姿を前に、「もうどうしたらいいのかわからない」と感じているなら、この先を少しだけ読んでみてください。

実は、学校に通えているお子さん、不登校のお子さん、元不登校で活躍されている人、学校の先生、親、など脳に大きな差はありません。

だから、
「私が育てたからダメなんだ...。」
「子育て失敗した。」

とあなた自身を責めなくて大丈夫です。

人が行動できる、願望を叶えられるかどうかは「やる気」や「性格」「個人」の問題ではなく、脳の違いもありません。

例えるなら、みんな同じ車に乗っていて、同じ車の使い方が違うだけなんです。

今回は、お子さんに焦点を当てて書いていきます。

みんな同じ車に乗っているのに人それぞれ違いがでる。

ここには主に3つのポイントがあります。

1つ目は、人を動かす2つの行動原理
2つ目は、感情目的論
3つ目は、思考よりも**前提(プレミス)**の現実化

1人を動かす2つの行動原理

人は、基本的に「痛みを避けるため」か「快を得るため」この2つの動機でしか行動しないと言われています。

・痛みを避ける(ペインシステム)

避けたい感情、感覚、不快感、恐怖、不安、失敗、無力感、焦り、退屈、怒り、落胆、拒絶、孤独、虚しさ

これらを避けるために行動する。

・快楽を得るため(プレジャーシステム)

精神的、身体的心地よさ、快適、安心、楽しさ、自由、尊敬、賞賛、愛情、成長、成功

これらを得るために行動する。


“苦痛を避ける行動原理”は、快楽を得るよりも2倍エネルギーが強いと言われていて短期的には人を動かす力を持っています。

私たちも幼い頃、
「早く寝ないと大変なことになるよ」
「そんなことしてたらダメになるよ」
と、痛みを使って行動を促されてきました。

苦痛を避けるペインシステムのメリットとデメリット

メリット
・苦痛を避けたいために一時的な行動を起こすエネルギーが強いこと。
デメリット
・一時的に行動を起こせるエネルギーは強くても、長続きしないところ。

恐怖、失敗、不快などから逃れるための行動のため、行動しても楽しくない。
満たされない、「もっと頑張らなきゃ」と追い立てられる感覚、やらされている感覚では長続きしそうにないですよね。

(ただ、じゃあ苦痛を避けたいペインシステムを使って動くのが絶対ダメなのか。というと、そうではなく、最初の動機が苦痛を避けるためであったとしても、その途中から、楽しさを見つけられたり、安心、成長、成功などなどを感じられて、プレジャーシステムに切り替えられたら、大丈夫です。

プレジャーシステムのメリットデメリット
・プレジャーシステムのメリット
行動するたびに成長や充実感、喜びを得られているため、もっともっと快感情が欲しくてどんどん行動していける、行動のエネルギーが無限大です。
・デメリット
「今のままでいい」という脳の現状維持システムなどが働いて、最初の行動するためのエネルギーが弱いところです。

あなたはペインシステム、プレジャーシステムどちらを使っていきたいと思いますか。

それはいつだって自由に決められます。

行動できないのは、
怠けているからでも、甘えているからでも、お子さん自身が周りと比べて劣っているわけでは決してありません。

仕組みを理解し、順番にできることをやっていくだけで、お子さんは自然と動き出します。

次の記事では、2番目の感情目的論というものを書いていきます。

感情目的論とは、人が抱いている願望は実はダミーであるというもの。これを知ると今までの常識がいい意味で崩れていきます。

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