ずっと解決しない悩みはダミー?ほどける鍵は“感情目的論”

不登校の「子どもが行動しない」「このまま家にいても大丈夫なの?」という悩み。
見守ればいい。
子どもに安心感を与えればいい。
お母さんがまず、背負い過ぎず楽しめばいい。
頭ではわかっていても、心が追いつかないですよね。
「このままで大丈夫かな」
「いつ動き出すんだろう」
「復学してくれたら、少しは安心できるのに…」
昼過ぎに起きてきたり、夕方に起きてくる子どもを見て、言いようのない不安を抱えていた私だから気持ちがとてもわかります。
他の誰でもない、自分の子ども。
責任感があるからこそ、焦りが出て、愛があるからこそ、苦しくなる。
見守っていて何もできない時間が、見守る感覚が薄れて子どもや夫と会話を楽しんだり、笑い合っている時間に変わるとしたら...。

そんな未来が来たらいいなと少しでも思えたら、この続きを読んでみてください。
前回お伝えした「人間の2つの行動原理」の続きとして、今日はもう少し深いところ
**“感情目的論”**という視点を紹介します。
この感情目的論を読んでいくと、なぜ昼夜逆転が治らないのか、なぜ子どもは部屋から出てこないのか、など不登校で子どもが起こしている行動の理由、またあなた自身が何を求めているのかがわかります。
願望は「本当に欲しいもの」じゃない
いきなりですが、人は「結果」そのものを欲しがっているわけではないと言われています。
人が本当に手に入れたいのは、その結果を手に入れた時に感じているであろう感情や体感覚が欲しい。
と言われています。
不登校の例でいくと、「復学する」という結果が欲しいと思っているとします。
でも、本当に欲しいものは、お子さんが復学した時に感じているであろう感情や感覚が欲しい。
となります。
これを聞くと、「え?感情?いやいや結果が欲しいに決まってるでしょ」と思われるかもしれません。
しかし願望や目標は、それを手に入れるための“道具”にすぎないと言われています。
たとえば、
「お金持ちになりたい」
という願望があったら、30日働いて家賃3万、そのほかの出費3万くらいに抑え、残りを全て貯金して20年ぐらい過ごせば過ごお金持ちになれそうです。
でもそんなの嫌ですよね、やりたくないです。
また、願望が叶った状態に最悪の感情、体感覚を想像してみてください。
お金持ちだけど、最悪の感情、体感覚を感じている。
…..。
…..。
嫌ですよね。
本当は、お金持ちになった時に見える景色、経験、体験を通して感じる
- 安心
- 自由
- 誇らしさ
- 解放感
- 豊かさ
みたいな“感覚”を味わいたい。
人は願望が叶った先に感じている感情、感覚を味わいたい。
これが感情目的論です。
あなたが不登校の悩みが解決した先に得たい感情や感覚ってどんなものでしょうか?
「復学してほしい」
「学校に行ってくれたら…」
と私は思っていました。
でももし本当に、結果だけが欲しいなら——
ゲームも、パソコンも、スマホも、ネットも取り上げて
家を徹底的に居心地悪くすれば、無理やり行くかもしれません。
でも…それは嫌ですよね。
やりたくないし、そんな関係にはしたくない。
あなたが本当に欲しいのは「復学」という結果だけではなくて、その結果の先にある
- 子どもが安心している
- 親子関係が壊れていない
- 穏やかな日常に戻る
- 「これでいいんだ」と思える感覚
そういう感情や感覚を本当は求めているのではないでしょうか。
そして、「悩み」についてもこの感情目的論というのを当てはめることができます。
例えば、お子さんが昼夜逆転していて悩んでいる。
どうにかして治さないといけない。
結果だけをみたら、
ゲームやスマホを取り上げよう。
朝日を浴びさせて、叩き起こそう。
といった行動が思いつくかもしれませんね。
でも感情目的論という視点で観察してみると、「昼夜逆転をしていて、得られている感情や感覚って何だろう」という視点が生まれます。
そして多くの専門家や、不登校の当事者が言っているものをみると、「みんなが寝静まってる夜は安心する」「ゲームやスマホをしていると、これ以上自分を責めなくて済む」といったような言葉がたくさん出てきます。
「安心したい」という感情を得たいために、昼夜逆転をしている。と捉えたら、
ゲームやスマホを取り上げたり、朝日を浴びさせようと叩き起こすのは、
安心を感じられなくなり、余計に今の行動が強化されてしまう可能性があります。
「じゃあどうしたらいいの?」というと、ゲームやスマホ以外、昼夜逆転をしなくても安心を感じられる状態があれば、昼夜逆転にこだわる必要がなくなっていきます。
安心を感じられるための環境づくりでとても大事なことをこちらに書いています。
今回は悩みを解決する新しい視点「感情目的論」についてお話ししました。
人は願望が叶った先で感じているであろう、感情、感覚が欲しい。
そして、悩みはその悩みを持っていることで得られている何らかの感情、感覚がある。
ということでした。
次回は、悩みを解消して願望を叶える最後のポイント、
思考よりも前提(プレミス)の現実化というお話をしていきます。
これは、今日知った感情目的論、得たい感覚、感情に深く関係しているのが、前提(プレミス)です。


