ずっと解決しない悩みはダミー?ほどける鍵は“感情目的論”

前回お伝えした「人間の2つの行動原理」の続きとして、今日はもう少し深いところ
“感情目的論”という視点を紹介します。
「学校に行ってくれたらな」
「家にいるなら勉強だけでもしてくれたらな」
「自分で考えて不登校と向き合ってほしいな」
私が不登校で悩んでいた頃、持っていた願望です。
「子どもが学校に行ったら何もかも解決するのに」と本気で願っていました。
だから「学校に戻るためにはどうしたらいいのか」と方法を探して、スモールステップ、保健室登校、付き添い登校など片っ端から試しました。
その時は、子どもの反発があったり、付き添い登校をすることで、自分の時間がなくなってとても辛かったです。
そして、努力の甲斐あって子どもが学校に戻って願望は叶いました。
でも、実際に子どもが学校に行くようになっても、学校から帰ってきてグチを聞くたびに「また不登校になるかもしれない」と内心ビクビクしていました。
つまり、「子どもが学校に行った」確かに願望は叶っているのに嬉しくないし、幸せでもなく普通にしんどい。
なぜこんなことが起こるのか。
それを知ったのが「感情目的論」という考え方でした。
「感情目的論」を知った時、「学校に行かせなきゃ」という焦りがスーッと緩んで、気持ちが楽になったんです。
そしてその結果、子どもにも変化が起きていきました。
今日はその感情目的論を、私の体験と一緒にお伝えしていきます。
願望は「本当に欲しいもの」じゃない
人は「結果」そのものを欲しがっているわけではないと言われています。
人が本当に手に入れたいのは、その結果を手に入れた時に感じているであろう感情や体感覚が欲しい、と言われています。
例えば、「早く寝たい」という願望があったとします。
でも実際に早く寝ても、寝る直前まで不登校であれこれ悩み、寝ていても悪夢を見て、起きても疲れてる。
「早く寝たい」は達成されてもこんな状態は嫌ですよね。
本当に欲しいのは「早く寝た」という結果じゃなくて、ぐっすり気持ちいい布団で寝れた時のあの安らぎや、回復感であることが多いです。
願望や目標は、それを手に入れるための“道具””条件”にすぎないと言われています。
人は願望が叶った先に感じている感情、感覚を味わいたい。
これが感情目的論です。
あなたが不登校の悩みが解決した先に得たい感情や感覚ってどんなものでしょうか?
「復学してほしい」
「学校に行ってくれたら…」
と私は思っていました。
でももし本当に、結果だけが欲しいなら——
ゲームも、パソコンも、スマホも、ネットも取り上げて
家を徹底的に居心地悪くすれば、無理やり行くかもしれません。
でも…それは嫌ですよね。
やりたくないし、そんな関係にはしたくない。
本当に欲しいのは「復学」という結果だけではなくて、その結果の先にある感覚、感情です。
実際に次の文章を読んで想像してみてください。
復学+あなたが今までに感じた一番嫌な気持ち
復学+あなたが今までに感じた最悪な感覚
復学+あなたが今までに感じた最高な気持ち
復学+あなたが今までに感じた幸せな感覚
どちらが叶って欲しいですか?
後者の方が叶ってほしいと思われたのではないでしょうか?
人は願望よりもそれが叶った先に感じる感情や感覚がほしい。
ということが少し見えてきたら、今までとは違う視点で願望を見れるようになり、
それを叶えるための手段も行動も変化していきます。
そして、「悩み」についてもこの感情目的論というのを当てはめることができます。
悩みもなんらかの感情や感覚を得るという目的で存在しているということ。
これはまた別の記事で書いていきますね。
今回は悩みを解決する新しい視点「感情目的論」についてお話ししました。
人は願望が叶った先で感じているであろう、感情、感覚が欲しい。
そして、悩みはその悩みを持っていることで得られている何らかの感情、感覚がある。
ということでした。
次回は、悩みを解消して願望を叶える最後のポイント、
思考よりも前提(プレミス)の現実化というお話をしていきます。
これは、思考が現実化しているのではなく、前提が現実化している。
というお話です。



