【不登校】「子どものありのままを認める」が苦しい理由と抜け出し方

読了目安:約6分(3273文字)

不登校になった子どものために、「ありのままの子どもを認めよう」「子どもの話を聞こう」「笑顔でいなきゃいけない」と頑張っているけど、何かの拍子に怒ってしまう自分に嫌気がさしていませんか。
それは「自分ではない誰かを演じ続けている」ために起こる現象なんです。
この記事は、「笑顔でいなきゃ」と誰かのためにいつも頑張っているあなたへ向けて書きました。
「いいお母さん」になろうと努力しなくても、自然とお子さんとの関係が楽になっていく方法をお伝えします。

「いい人」を演じ続ける理由

子どもが不登校になって、不登校を解決して復学するためには、子どもの話を傾聴して、ありのままの子どもを認めないといけない。

そう思って、頑張る。

実はお子さんが不登校になる前から、「自分ではない誰かを演じ続ける」ことをしていませんか。

☑️職場の人にいつも笑顔で接する。
☑️友達にも常に笑顔で接する。

☑️いい家庭を作るために、夫の言うことをよく聞いたり、夜も本当は疲れていて嫌なのに、求められれば応じる。

☑️子どもにもいいお母さんでいようと頑張る。
☑️どこにいても、誰かのために「いい人」になろうと頑張る。

そして、どっと疲れる。

こんなことを繰り返しているような気がしませんか。

実は「誰かのために本来の自分ではない誰か、を演じ続ける」というのは幼い頃の体験や周囲の環境から、潜在意識の中に「ありのままではいない方がいい」という前提ができ、それが「自分ではない誰かを演じ続ける」心の仕組みとなって今も働いています。

幼い頃、家庭環境がピリピリとした緊張感があってリラックスできなかった。
親が身だしなみや服装にうるさかった。
親が世間体を過剰に気にしていた。
なんでもきちっとしている模範的な親だった。
親がいつも自分よりも他の兄弟、姉妹を可愛がった。(味方した)
いつも他の子どもと比較された。
「だからお前はダメなんだ」と日常的に否定された


カウンセラー

このような体験から「ありのままでいない方がいい」という思い込みができて、自分以外の誰かになろうとして苦しさが出てきます。

Aさん

確かに、誰の前でも常にいい人でいようと頑張っていました。それで疲れたり、嫌になったり。

カウンセラー

そうなんです。本来の自分とかけ離れてしまうから、頑張らないといけなくなって、苦しさや疲れが出てきます。

自分を偽っても現実が良くならない理由

本来の自分とかけ離れて、不登校の子どものために「傾聴」をしてみたり、「今の子どもを受け入れよう」として頑張っているのに、子どもに変化が見られないのは、理由があります。

それは、人と接するときに何が一番影響を与えているか、というと、「言葉」ではなく「その人の態度や視線、空気感」というような非言語が相手に伝わり影響を与えています。

どんなにいい言葉がけをしても言った人の心の状態がどうなっているかで、伝わるものが全く変わってきます。

だから、お母さんの心の状態を満たされた状態にすることと、不登校に限らず家庭の状態をよくしていくことは、切ってもきれない関係です。

また、自分ではない誰かを演じている時は、気づいていなくても「我慢」や「頑張り」をしていることが多いので、相手にも我慢を求めたり、「これだけやっているんだから」と見返りを求めたくなってしまい、関係性がこじれてしまう原因になります。

Aさん

私だけが努力しないといけないんですか?

カウンセラー

残念ながら、他者は変えられないんですよね。私も、「なんで私が変わらなきゃいけないんだ」と思っていました。

でも、自分が変わることで、いろいろな自分を理解できて、自分自身が好きになって、大切にできて、その結果として周りも変化するのでいいことだらけなんです。

「ありのままの自分でいてもいい」と思えるには

「ありのままの自分でいていい」
と許可できるようになると、他者のありのままも認めることができていきます。

また、周囲との関わりの中で自分を無理に抑えたり、つまらないと思っているのに無理に笑うなど、いい人を演じることもしなくなるので、我慢や頑張りが減って、人間関係がとても楽になっていきます。

また、不登校のお子さんに対しても、自然とありのままのお子さんを肯定できるので、苦しさがなくなり、心理的な負担も減って、視線や態度、空気感も変化し、それがそのままお子さんに伝わっていきます。

本音本心から「ありのままでいい」と思っている人のそばにいることで「安心感」が育っていき、結果的にお子さんが変化していきます。

Aさん

でも「ありのまま」だと、学校にも行かずずっとゲームしていて困ります。

カウンセラー

そうですよね。これは「ありのまま」という存在自体を認められることで、自己否定や罪悪感が減って、「こうなりたい!」という意欲が出てくるんです。

「ありのまま」と「今のまま」とは別物なんです。

ここからは長年にわたって強固にしてきた「ありのままの自分でいない方がいい」という思い込みを緩めていくための具体的な方法をお伝えします。

これを習慣にしていくことで、少しづつご自身の価値観が変わっていきますので、ぜひあなたの習慣に組み込んでやってみてください。

✏️ワーク

あなたの生活の中で、やりたくないこと、やっていて楽しくないことを少しづつやめていきます。
やめていく基準は「楽しいか、楽しくないか」を軸にします。
どうしてもやらないければいけないものは、「楽しくはないけど、あえてやっている」という意識を持って行ってみてください。

やめた後にできた時間には「本当に自分がやりたいこと」「やっていて楽しいこと」などをどんどん入れてみください。

まとめ

「不登校の子どもの復学のためにありのままを認めなきゃ、傾聴しなきゃ」と頑張って苦しくなるのは、あなたの努力が足りないからではありません。

  • 「いい人」を演じてしまうのは、幼い頃にできた「ありのままではいない方がいい」という思い込みが今も働いているから
  • 子どもに伝わるのは、言葉よりも視線や態度、空気感。だから、自分を偽って頑張っても変化が起きにくい
  • 自分に「ありのままでいい」と許可できると、お子さんのありのままも自然に認められるようになる
  • 「ありのまま」と「今のまま」は別物。存在を認められた安心感から、「こうなりたい」という意欲が育っていく

まずは、楽しくないことをひとつやめてみる。そこから始めてみてください。
笑顔は、頑張って作るものではなく、あなたが楽になった結果として自然に出てきます。

FAQ(よくある質問)

笑顔でいるのをやめたら、子どもが不安になりませんか?

無理に作った笑顔は、言葉よりも先に視線や態度、空気感で「頑張っている」ことが伝わってしまいます。不機嫌でいましょう、ということではなく、「無理して作らなくていい」ということです。お母さんの我慢が減って楽になっていくと、その空気感がそのままお子さんの安心感につながっていきます。

「ありのままでいい」と思ったら、わがままになってしまいませんか?

「ありのままでいい」となるとわがままになる。というのも思い込みの一つです。どこかでそういった思い込みが生まれた可能性があります。

わがままはやってはいけないことではなく、わがままをやってもいいし、やらなくてもいい、関係性を見ながら可愛く出してもいいですよね。

そうやって「わがまま」でも、どの程度出すのか、全く出さないでおくのかは自分でその時々の判断で選べるようになると楽になりますし、実際にわがままを出してみることで、実はそれがやりたかったことという可能性もあります。

「わがままはいけない」という部分が緩んでどちらでも選択できる状態が理想です。

仕事や家事など、やめたくてもやめられないことばかりです。

全部をやめる必要はありません。どうしてもやらなければいけないことは、「楽しくはないけど、あえてやっている」と意識して行うだけで大丈夫です。そのうえで、やめられそうな小さなことをひとつ選んで、空いた時間に「やっていて楽しいこと」を入れてみてください。


もし色々手を尽くしても解決しないなら
こちらを読んでみてください。

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