傷ついても立ち直る子どもに育てるために、不登校で悩むお母さんができること

【この記事について】不登校のお子さんを持ち「これ以上傷ついたら復学できないかもしれない」と感じているお母さんに向けて書いています。子どもを傷つく出来事から守ろうとするより、傷ついても立ち直れる力を育てることの大切さと、そのためにお母さん自身ができることを具体的にお伝えしています。
これ以上傷ついたら子どもが学校に戻れなくなる…。
こんな気持ちになったことはないですか。
「保健室登校したら無理やり教室に行かされた」
「宿題の提出ができなくてものすごい剣幕で怒られた」
こんな子どもからの訴えを聞くたび、学校の先生に対して、「なんでこんなことするんだろう」と憤りを感じていました。
子どもが学校で嫌な思いをしたら復学ができなくなる。
「復学ができなくなってずっと家にいる」そんな未来が怖くて、学校の先生やクラスの友達の行動を変えたかったんです。
当時は子どもが傷つく出来事にすごく敏感になっていました。
でも、親が子どもを傷つける出来事に遭わないように守る。
子どもを傷つけるような人の行動を矯正する。
こんなことは不可能ですよね。
「傷つかないように育てたい」は、実は子どもへの不信頼
「傷つかないように育てたい」
「困らないようにしてあげたい」
そのために忘れ物をしたら学校へ届けたり、忘れ物がないかチェックしたり。
困らないように先生に怒られないように子どもを助けているつもりでした。
この思いは、私自身が辛い体験をしてきているから、子どもにはそんな思いをさせたくないという、一見すると親心のように思えますが、実は子どもの生きる力を信頼していない前提の現れでもあるんです。
「何かつまづいたら、この子はダメになってしまう子だ」と思っている。
これが過保護や過干渉になって子どもから失敗する体験、自分から考えて行動する体験を奪ってしまっていたんです。
そして、子どもは助けなければいけない存在になっていき、もっともっと子どもに対して助けなければいけないことが起こり、行動を指示する言葉が増える。
こういった負のスパイラルが起こりました。
親が若いうちは体力も気力もあっていいかもしれません。
でも、親も歳をとり、50歳、60歳、70歳にもなって子どもを助け続ける、行動を指示することを想像したらどうでしょうか、、、そんな未来は嫌ですよね。
不登校の子どもに本当に必要なのは「傷ついても立ち直る力」
本当に必要なのは、子どもから困難を取り除くことではなくて子どもが傷ついても立ち直る力。
子どもが傷ついても立ち直る力があれば、周りがどうであっても影響されません。
傷つかないのではなくて、傷ついても立ち直る力。
傷ついても立ち直る力は言い換えれば、失敗してもまた行動できる力。
試行錯誤ができる力。
この力をつけるためには、まずお子さん自身の土台がしっかりしていることが大切です。
自分のことを存在しているだけで価値がある、そう思えているからこそ失敗してもまた行動ができるようになる。
失敗があっても大丈夫と感じられること、存在しているだけで価値があると感じられる。
この土台を育てていきます。
これを育てるためには、親がお子さんを信頼して待つことが必須になります。
ただこれは、いきなり子どもにやってみようと決めてもできません。
心理学や子育てセミナーでたくさん話を聞いて学んでもできない、日常生活に活かせない経験がありませんでしたか。
それもそのはずで、実は子ども自身を信頼したり価値があると思えるのは、大前提自分自身への信頼がなければできないことなんです。
自分自身に対して「存在しているだけで価値がある」と感じられているか。
自分自身の失敗した数々の経験に◯をつけられているか。
こういった土台がないのに、周りに対して信頼できる感覚を持つことはできません。
やりがちだけど逆効果な親の対応
立ち直るちからを育てるために逆効果な事は
・子どもを信頼していない
・待たない
です。
子どもを信頼していない
子どもの意思を無視して問題解決に動いたり、不安になって学校のことをたくさん聞いたりネットの情報を拾ってきて、手当たり次第に試すような行動に出てしまいます。
これはお子さんの問題解決する力を削ぐだけでなく、親子関係にも溝が入ります。
待つことができない
お子さんが自分で考えて動く前に手を出してしまったり、傷ついた後に自分で立ち直る前に解決策を出してしまいます。
例えば進路の話をした時、すぐに返答がないと答えるまで聞きたくなる。
友人関係の悩みを話された時、解決してあげたくてすぐにアドバイスする。
お子さんが「そんなことできない」「お母さんに私の気持ちはわからない」と言われたり、お子さんが何も言わなくなってしまうのは、信頼しているメッセージよりも不安や焦りが伝わってしまっているから。
お子さんが自分で立ち直る力を育てるために、お子さんを待つことは、それがそのまま信頼しているメッセージになります。
立ち直る力を育てる第一歩は「まずは自分から」
遠回りのように感じるかもしれないですが、まずは自分自身の自己肯定感を戻すこと。
これが結局遠回りのようで一番の近道です。
「昼夜逆転を直さないとダメなんじゃないか」と思ったら、「直したいよね、心配だよね」
と自分の気持ちを認めてあげる。
「学校行かないの?」と責めてしまったら、「責めたくなるよね。そうなる時もあるよ」
と認めてあげる。
日々の生活の中で、ネガティブな感情が湧いたら、「そう思ってるんだね」「そりゃそう思うよね!」とご自身の湧いてくる気持ちを全て認めていきます。
これを続けていくと自己肯定感が少しずつ回復して、お子さんのことも「今の状態があってもいいんだ」と認められるようになっていきます。
まとめ|不登校のお子さんの立ち直る力を育てるために
お子さんが傷つく場面を完全に防ぐことはできません。
だからこそ、傷ついても立ち直る力を育てることが大切です。
そのためにまず必要なのは、お子さんを信頼して待つこと。そして、待てる自分になるために、まずはあなた自身の気持ちを認めていくこと。
遠回りに感じるかもしれないけれど、それがお子さんの「立ち直る力」を育てる一番の近道です。
FAQ(よくある質問)
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子どもが傷ついた時、何も言わずにただ見ているだけでいいんですか?
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ただ見ているというのは何もしないことになって不自然になります。普通の日常会話を楽しんでいただいて、お子さんが悩み事など話をしてきたら、アドバイスはせず聞ききります。深刻だと思った場合にはそう思っていることを伝え、その後先生に相談したい場合などはお子さんの許可を必ず取るようにします。
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自分の気持ちを認めるって具体的にどうやってやるんですか?
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まずはご自身が感じていることを意識することから始まります。本当はどんな気持ちなのかを赤裸々に書き出したり、「こう感じてるんだな」と気づく習慣をつけて、その赤裸々な思いを「こんなこと思っちゃだめ」と切り捨てるのではなくて「こんな気持ちがあるんだ」「そう思うよね」と共感していきます。
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待ち続けているのに子どもが全然変わりません。いつまで待てばいいですか?
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待ち続けているのに変わらないと焦りますよね。待ち続けているのに変わらない場合できることは3つあります。
①まずお母さん自身の本音を明確にします。「あの人が言っていたから」ではなくあなたが子どもに何を望んでいるのかを明確にします。それが復学であれば、そのこととご自身の気持ちをお子さんに話し、お子さんの気持ちも聞いておくとお互いの考えていることがわかり、焦りが減っていきます。
②今お子さんが回復段階のどのあたりにいるかを知ることです。
そこを知った上で、その時期にできることをしていきます。③「待ち続けているのに変わらない」その気持ちを肯定していきながら、どんな気持ちなのかを深掘りしていきます。
もし色々手を尽くしても解決しないなら
こちらを読んでみてください。



