不登校のお子様を見守るのが限界なあなたへ

読了目安:約6分(3032文字)

【この記事について】見守ると決めたのに苦しい、限界かもと感じているお母さんへ。その苦しさは弱さじゃなく、見守り方に落とし穴があるからです。うまくいく見守りに必要なことをお伝えします。

「見守るだけで本当にいいのか」とその気持ちに蓋をしていませんか

「見守ると決めたのに、毎日苦しい。」
「見守って、一生引きこもったらどうしよう」
「見守るだけなんて、子育ての放棄じゃないのか。」

不登校のお子さんを見守りながらこんなふうに感じることはないですか?

不登校のお子さんを持つお母さんから、こういった声をよく聞きます。見守ると決意したのに苦しくて、でも動けばいいのかもわからなくて、にっちもさっちもいかない状態。

ここで多くの人はそんな自分の違和感に蓋をして、不安を感じなが見守ろうとします。
そうすると我慢して見守っているのにうまくいかないと焦り、その焦った状態、不安や不満を感じている状態は、隠しているつもりでも周りは敏感に察知しているので、なかなか回復が進まない一つの要因になってしまうことがあります。

ご自身が感じている感情を無視せず、ちゃんと向き合うことが見守りをしていく上で一番大切なポイントです。

この記事では、見守ることがなぜ苦しくなるのか、そして見守りがうまくいくために本当に必要なことをお伝えします。


ネットで見た「見守って失敗した」という声

ネットで「不登校 見守る」と検索すると、こんな声を目にすることがあります。

「見守ったことで子どもは自堕落な生活をするようになった。見守りは無責任で子育ての放棄だ。」

この言葉は、確かに刺さります。見守ろうとしているお母さんにとって、こういった声はただでさえ揺れている気持ちをさらに揺さぶります。

ただ、私はこの声の裏側にあるものを見ています。

見守りを批判している方の多くは、見守ることに疲弊し、孤独に耐え続けた末に限界を迎えた方です。
「見守る」という言葉だけを渡されて、その後のフォローが何もなかった状態で苦しんできた方です。

つまり批判されているのは「見守ること」そのものではなく、「サポートなしの見守り」なんです。

見守るのが苦しい・限界になる本当の理由

私自身も、市の相談窓口で「見守ってください」と言われました。

その言葉通りに見守ろうとしたけど、すぐにとても不安になったのを覚えています。

1日や2日で終わることではない。
1年、2年と続く日々の中で、何もできない自分がいて、子どもの状態が変わらないことへの不安があって、このまま他の子どもはどんどん学年が上がって、中学に行き、高校に行って....。
私の子どもはずっとこのまま家にいたらどうしよう。
そんなイメージばかり頭の中にありました。

あの苦しさは、今でもよく覚えています。

見守ることが苦しくなる理由は、ひとつではありません。でも多くの場合、根本にあるのはこれです。

「子どもが最優先」の見守りになってしまっているから。

見守りとは、ただ子どもを放置することではありません。何もしないことでも、子どもの言いなりになることでも、自分が抱いている不安や焦り不満をひたすら我慢することでもないんです。

それなのに「見守る=何もしない」という思い込みのまま我慢し続けると、お母さんの心がどんどん消耗していきます。
消耗した状態で子どもと関わると、不安や焦りがそのまま伝わってしまう。
これが見守りがうまくいかなくなる構造です。

本当の「見守る」とは何か

では本当の見守りとはなんでしょうか。

少しイメージしてみてください。
何もかもうまくいっている状態で、この先もうまくいくとわかっているとしたら、あなたはお子さまにどのように接していますか。
どんな表情で何をしているでしょうか。

浮かびましたか。

遊んでいるかもしれないし、楽しく話を聞いているかもしれません。
あなたがこんな風に接したいと思っていることが最善の見守りです。


あなたが聞きたいことを聞いていい。
普通に会話していい。
子どものことが心配なら、それを言葉にして伝えてもいい。
ただ、学校や進路の話は、お母さん自身の心の土台が整ってからの方がいいです。不安や心配が積み重なった状態で「学校、どうするの?」と聞いても、子どもには責められているように伝わりやすい。
土台が整った状態で同じ言葉を言うと、まったく違う会話になります。

見守るとは、子どもを信頼しながら、自分自身の心も大切にしていくことです。
子どもに合わせて自分を消すことではなく、あなた自身の人生を生きながら、子どもの傍でお子さまがどんな行動をして、どんなふうに物事が進んでいくのかをみる。
そんな見守るために必要な心の土台は、1人で頑張ろうとしても整いません。
だからこそ、サポートが必要なんです。

見守りがうまくいく親の「心の土台」とは

心の土台とは私たちが誰でも心の中に持っている「前提」です。
「前提」とは価値観や本音です。

例えば「私さえ我慢していれば丸く収まる」という前提があると、我慢ばかりの人生になる。
「子育ては辛いもの」という前提があると、子育てが辛くなる現実がある。など、「前提」は人生を作っていると言っても過言ではありません。

では心の土台である「前提」が整ってくると、何が変わるのか。

まず、お子さまを信頼できるようになります。
「この子は大丈夫」という前提で話せるようになる。
すると会話のトーンが変わって、子どもが話しやすい空気ができてきます。

自分が我慢しない選択が取れるようになる。だから長く続けられる。

そして不思議なことに、土台が整ってくると「見守っている」という感覚すら薄れてきます。
特別なことをしているわけではなく、ただ自然に子どもの傍にいられる状態になっていくんです。
学校に行っていた時より幸せだなと感じられることもあります。

まとめ|見守りの限界を感じた時こそ自分の心の土台に向き合うとき

見守ることは、子育ての放棄ではありません。

ただ、ご自身が限界を感じているのにサポートなしの見守りは苦しくなります。
それはあなたが弱いのではなく、構造的にそうなりやすいからです。

今感じている不満や不安や焦りを感じているなら、それは「見守り方を変えるタイミング」のサインかもしれません。
子どもを変えようとする前に、まず自分の心の土台を整えていく。
それが結果として、子どもへの関わり方を変えていきます。

FAQ(よくある質問)

不登校の子を見守るとはどういう意味ですか?

お母さんによって様々な解釈がありますが、私の意見としては子どもを放置したり、お母さんがひたすら我慢したりすることではありません。子どもを信頼しながら、お母さん自身の心の土台を整え、自分の人生も大切にしながら傍にいることです。

見守っているのに子どもが変わらないのはなぜですか?

見守りは時間がどうしても必要になっていきます。どのくらいの時間が必要なのかはお子さまそれぞれの背景によって変わります。
そのことを前提として、私の考えは見守る側のお母さんの内側にある不安や焦りが、言葉や態度を通じてお子さまに伝わっていることが多いです。行動を変える前に、お母さん自身の心の状態を整えることが先決です。

見守ることに限界を感じたらどうすればいいですか?

限界を感じ取られていることがよかったです。その上で、限界を感じておられる場合お母さんひとりで抱えすぎているサインです。
専門家のサポートを受けながら、まずお母さん自身の心の土台を整えていくことをお勧めします。


もし色々手を尽くしても解決しないなら
こちらを読んでみてください。

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