不登校の復学で合理的配慮は必要?注意点と学校との連携方法

読了目安:約5分(2724文字)

【この記事について】不登校のお子さんが復学する際の合理的配慮について、配慮があっていい理由と親が気をつけるべき注意点を解説します。

不登校の復学で合理的配慮は必要?注意点と学校との連携方法

お子さんの心が回復してきたある日、復学の兆しが見えてきた。
その瞬間は嬉しい気持ちが込み上げてきますよね。

そして復学することになった時、さまざまな配慮を先生方と話し合う場面があると思います。
そんな時、こんな不安が頭をよぎることはありませんか。

「配慮ばかりしていたら、社会に出た時にやっていけなくなるんじゃないか。」

今まで頑張ってきた親御さんほどこんな風な気持ちになることがあります。
でも結論から言います。

合理的配慮は、あっていいんです。

「配慮ばかりしていたら社会に出てやっていけないのでは」と不安になっていませんか

不登校のお子さんが復学する際、配慮が必要な場面が出てくることがあります。
別室登校、授業の一部免除、座席の配慮など、給食関連など、さまざまな形があります。

お子さんによってはたくさん配慮が必要になるかもしれません。

でも「そんなに配慮していたら、社会に出た時に通用しなくなるんじゃないか」という不安を持つ親御さんはとても多いです。

その不安は子どものことを思うからこそ出てくるものです。
「社会でやっていけるのか」
「こんなに頼んでしまうのは申し訳ない...。」
こう感じることもあるかもしれませんが、少し視点が変わるお話をしていきます。

不登校の復学に合理的配慮はあっていい

復学で一番優先したいのは「安心できる環境」

長い間学校から離れていたお子さんが復学する時、慣れていない環境に身を置くことはそれだけでストレスがかかります。

そのストレスに耐えながら頑張ることも尊いですし、頑張ろうとするお子さんもいます。
でもそれだと長く続かないことが多く、また不登校に戻ってしまうケースも少なくありません。

復学で一番優先したいのは、学校でお子さんが安心を感じられるかどうかです。

頑張りすぎると長続きしない

お子さんに身につけていってほしいのは、「自分のペースがわかって、無理をしていると感じた時、困った時に助けを求められる、力を抜くことができる」という感覚です。

最初から頑張りすぎて消耗するより、安心できる環境の中で少しずつ自分のペースをつかんでいく方が、長い目で見てずっと大切です。

合理的配慮は成長とともに自然と減っていく

水泳のビート板と同じ考え方

合理的配慮というと「ずっと特別扱いが続くのでは」と思うかもしれません。
でもそうではありません。

水泳を習い始めた時、ビート板が必要でも、泳げるようになったら自然とビート板は使わなくなっていきます。
不登校の配慮もそれと同じことが起きてきます。

最初はたくさんの配慮が必要かもしれません。
でも学校生活を続けるうちに、だんだんと「これはもう必要ない」という配慮が出てきます。

必要な配慮と不要になる配慮

配慮は固定されたものではなく、お子さんの成長や状況に合わせて変化していくものです。
最初の配慮が多いことを心配しすぎず、今のお子さんに必要なことを優先してあげてください。

合理的配慮をお願いする時の注意点

やってはいけない親の先回り・過干渉

配慮をお願いしようと思った時、まず必ずお子さんと、どんなことが重荷になっているか、不安なことがあるかなど話し合ってください。

やってはいけないのは、お子さんの話を聞かずに親が「これは配慮した方がいい」と勝手に決めてしまうことです。
これは先回りの過干渉になります。

たとえ親の判断が正しかったとしても、お子さんが「自分の意見を聞いてもらえなかった」と感じると、信頼関係が損なわれてしまいます。

必ずお子さんと話し合って決めるプロセスが大切

お子さんと話し合い、一緒に決めていくプロセスそのものが大切です。

「どんな時が辛い?」「どんなことがあったら楽になりそう?」という問いかけからスタートしてみてください。
お子さんが自分の気持ちを大切にされていると感じられると、周囲の大人への信頼感にもつながっていきます。

学校との連携の仕方

先生方と話し合って擦り合わせていく

お子さんと話し合って必要な配慮が見えてきたら、次は学校の先生方と話し合います。

この時のポイントは、要求するのではなく「一緒に考えていきたい」というスタンスで臨むことです。
先生方もお子さんのことを思っていますし、学校のことが一番よくわかっているのも先生です。
お互いの認識を擦り合わせながら、お子さんにとって最善の環境を作っていくイメージで話し合いましょう。

具体的には、こんなことを共有するといいです。

お子さんが今どんな状態にあるか。
どんな場面でストレスを感じやすいか。
どんな配慮があると安心できそうか。
そして、定期的に状況を確認し合う機会を設けること。

話し合った時や協力していただいた後にはお礼や感謝の気持ちも伝えてくださいね。

お子さんの意見を軸に決めていく

学校との話し合いの場でも、お子さんの意見が軸になります。可能であればお子さん自身も交えて話し合うことで、お子さんが「自分のことを自分で決められた」という感覚を持てるようになります。

これがお子さんの自信につながっていきます。

まとめ|復学で大切なのは安心できる環境と子どもの意見

不登校からの復学において、合理的配慮はあっていいものです。
最初はたくさん必要であったとしても、お子さんの成長とともに自然と減っていきます。

気をつけたいのは、親が先回りして決めないこと。
必ずお子さんの意見を聞いて、一緒に決めていくプロセスを大切にしてください。

そして学校の先生方とも「一緒に考える」スタンスで話し合いながら、お子さんが安心して過ごせる環境を整えていきましょう。

FAQ(よくある質問)

不登校の子どもが復学する際に合理的配慮は必要ですか?

必要に応じてあっていいものです。復学で一番優先したいのは、学校でお子さんが安心を感じられるかどうかです。配慮はお子さんの成長とともに自然と減っていくので、最初の配慮が多いことを心配しすぎる必要はありません。

合理的配慮をお願いすると甘やかしになりませんか?

甘やかしではありません。水泳のビート板と同じで、必要な時期に必要なサポートがあることで、お子さんは安心して成長できます。ずっと続くものではなく、成長に伴って自然と不要になっていきます。

学校への合理的配慮はどのようにお願いすればいいですか?

まずお子さんと話し合い、どんな配慮が必要かを一緒に考えます。その上で先生方に「一緒に考えていきたい」というスタンスで相談してみてください。定期的に状況を確認し合う機会を作ることも大切です。


もし色々手を尽くしても解決しないなら
こちらを読んでみてください。